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Wineskin の使い方」では、Wineskin を使って「一太郎2015」がちゃんと起動するようになるところまで紹介しました。

しかし、それだけでは画面上に多くの文字化けがみられます。

これらの文字化けが発生する原因は「フォントが見つからない」ために発生しています。上記「一太郎」ではダイアログ上の文字と、右側操作パレットのタイトル部分です。それぞれ変更する箇所が違います。
ダイアログの文字化け修復

Wineの文字化けを修復する最も簡単な方法はカレントユーザーレジストリに「フォントの置き換え設定」を追加することです。キーの場所としては以下で、なければ自分で作成します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Wine\Fonts\Replacements

ここに置き換えたいフォントごとにString Valueを追加します。OS X 環境にないWindowsフォントといえば「MS 明朝」「MS ゴシック」「MS UI Gothic」「メイリオ」などです。Microsoft Office 2011 for Mac がインストールされていれば「MS UI Gothic」以外は入っているので、ここでは「MS UI Gothic」を追加しましょう。

  1. Wineskin Winery で作成したアプリのパッケージを開きます
  2. パッケージの中にある Wineskin を起動
  3. 「Advanced」をクリックして「Tools」画面にある「Registry Editor (regedit)」をクリック
    regeditedit

  4. Registry Editor が起動したら HKEY_CURRENT_USER\Software\Wine\Fonts に移動
  5. 右クリックして New > Key を選択し、キーの名前を Replacements にします
  6. この Replacements の中に String Value を追加し、名前を「MS UI Gothic」にします
    regeditfont01

  7. 追加した「MS UI Gotihc」をダブルクリックして開くダイアログに「ヒラギノ角ゴ ProN W3」と入力。OKをクリックします(日本語入力できない場合は、OS Xのテキストエディット上で入力したものを command + Cでコピーし、control + V でペーストします)
    regeditfont02

  8. メニューの Registry > Exit を選択して Registry Editor を終了します


「Test Run」をクリックして一太郎を起動するとダイアログの文字化けは修復されています。うまくいかない場合は、フォント名が正しく入力できているか確認してください


右側操作パレットのタイトル部分の修復

HKEY_CURRENT_USER\Software\Wine\Fonts\Replacements を追加しただけでは文字化けが解消しない場合があります。これはWindowsアプリが内部的にシステム共通のフォント設定を参照しているため。

そのような場合は、システム共通のレジストリである HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontLink\SystemLink にフォント置き換えの設定を追加します。

sysprefzenkaku※ 全角英字の入力が必要になるため、事前にシステム環境設定 - キーボード - 入力ソース で「全角英字」をオンにしておきます


  1. 先ほどと同じ手順で「Registry Editor」を起動します
  2. HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontLink に移動
    「SystemLink」というキーを作成します
  3. この「SystemLink」の中に String Value を追加し、名前を「MS P明朝」にします(MSとPは全角英字で入力)
  4. 「MS P明朝」の値を「ヒラギノ明朝 ProN W3」にします

newsystemlink

Registry Editor を終了し、「Test Run」で一太郎を起動してみると、文字化けが解消されました。

mojibake1fix


まだ文字化けが出るようならば、上記レジストリに、MS 明朝、MS P明朝、MS Pゴシック、MS ゴシック、MS UI ゴシック、メイリオ などの「フォントの置き換え設定」を設定も追加しておきましょう。

なお、これらの変更はパッケージに含まれる user.reg や system.reg をテキストエディタで編集してもOK。ただし、フォント名はそのままでは使えないのと、OS X標準の「テキストエディット」では開けない場合があるため、注意してください。

「user.reg」と「system.reg」のありか
パッケージ内の Contents > Resources 以下にあります
regishere

「user.reg」の編集

◼︎Microsoft Office がインストールされている(MS 明朝などがある)場合
以下を追加

[Software\\Wine\\Fonts\\Replacements]
"MS UI Gothic"="\x30d2\x30e9\x30ae\x30ce\x89d2\x30b4 ProN W3"


◼︎Microsoft Office がインストールされていない(MS 明朝などがない)場合
以下を追加

[Software\\Wine\\Fonts\\Replacements]
"MS UI Gothic"="\x30d2\x30e9\x30ae\x30ce\x89d2\x30b4 ProN W3"
"\xff2d\xff33 \x30b4\x30b7\x30c3\x30af"="\x30d2\x30e9\x30ae\x30ce\x660e\x671d ProN W3"
"\xff2d\xff33 \x660e\x671d"="\x30d2\x30e9\x30ae\x30ce\x660e\x671d ProN W3"
"\xff2d\xff33 \xff30\x30b4\x30b7\x30c3\x30af"="\x30d2\x30e9\x30ae\x30ce\x660e\x671d ProN W3"
"\xff2d\xff33 \xff30\x660e\x671d"="\x30d2\x30e9\x30ae\x30ce\x660e\x671d ProN W3"
"\x30e1\x30a4\x30ea\x30aa"="\x30d2\x30e9\x30ae\x30ce\x660e\x671d ProN W3"
"\x30e1\x30a4\x30ea\x30aa \x30a4\x30bf\x30ea\x30c3\x30af"="\x30d2\x30e9\x30ae\x30ce\x660e\x671d ProN W3"
"\x30e1\x30a4\x30ea\x30aa \x30dc\x30fc\x30eb\x30c9"="\x30d2\x30e9\x30ae\x30ce\x660e\x671d ProN W3"
"\x30e1\x30a4\x30ea\x30aa \x30dc\x30fc\x30eb\x30c9 \x30a4\x30bf\x30ea\x30c3\x30af"="\x30d2\x30e9\x30ae\x30ce\x660e\x671d ProN W3"


「system.reg」の編集
(※ user.reg と異なり、環境にMS 明朝のフォントがある場合でもMS 明朝の設定が必要です)
以下を追加

[Software\\Microsoft\\Windows NT\\CurrentVersion\\FontLink\\SystemLink]
"MS Gothic"="\x30d2\x30e9\x30ae\x30ce\x660e\x671d ProN W3"
"MS Mincho"="\x30d2\x30e9\x30ae\x30ce\x660e\x671d ProN W3"
"MS PGothic"="\x30d2\x30e9\x30ae\x30ce\x89d2\x30b4 ProN W3"
"MS PMincho"="\x30d2\x30e9\x30ae\x30ce\x660e\x671d ProN W3"
"MS UI Gothic"="\x30d2\x30e9\x30ae\x30ce\x89d2\x30b4 ProN W3"

※ フォントの指定は、フォント名のほかに、ファイルのフルパスを指定することができます

リンク:
Wineskin の使い方
Wineskin で日本語入力を可能にする